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ピクシブ通信、はじめました。(前編)

2009年4月、ピクシブとエンターブレインは、新たなチャレンジを共同で行います。
まずは「ピクシブ通信」というブログメディアを立ち上げ、「pixiv」の“今”を伝えるとともに、pixivの参加者、そしてイラストを愛するすべての人に有用な情報を提供していきます。

とはいうものの、「ピクシブ通信って何? 何をするサイトなの?」という疑問を持っている読者のみなさんも多いことだと思います。

そんな訳で、今回は「ピクシブ通信」立ち上げまでの経緯と何を目指しているのかについて、ピクシブからはおなじみ代表取締役社長 片桐孝憲と取締役副社長 永田寛哲、そしてエンターブレイン 取締役 青柳昌行の3人が大いに語りました! ぜひ、ご一読ください!!

初日からイケル! と感じてた

青柳:pixivができるまでの経緯は色々な所で語られているので、まあ、この場では思いっきり割愛しちゃうんですけれど、「pixivはイケル!」って感じたのはどのタイミングだったんですか。
片桐:もうオープン初日からですね。オープンした瞬間にいきなり人がドッと来てくれたので、これはイケル! と。そして「pixivたん」という企画がはじまって、「サービス名が付くキャラクターができるなんて、これは間違いない!」って。
永田:僕の印象の中で、絵描きは一番腰が重いと思っていた人たちなのですが、その人たちがこれだけ大挙して押し寄せたというのは、そうとうに可能性があるなと思いましたね。
青柳:その瞬間はどう思ったんですか。「なぜ来てくれたんだろう」とか「どこが受けているのかな」とか考えましたか。
片桐:よく分からなかったですね。原因とか理由とか考える前に、もうサーバなり機能の対応なりで、まったく1年ぐらい考えてる暇もなかった。
青柳:おぉ、ブルースリーみたいですね! 「考えるな、感じろ」ってヤツですね。
片桐、永田:わははははは

どんなに金を使っても、人気のあるサービスは作れない

青柳:そんな「pixiv」にかかりっきりになって、とうとう社名も「ピクシブ」に変更された訳ですが、これっていつぐらいに変えようと思ったんですか。
片桐:うーん、いつぐらいかなあ……1年ぐらいたったときに、これはもう変えた方が分かりやすいなと。1年続けてきて、そろそろ収益化をしないとキツイと感じていて、pixiv関連で動き始めたときに、どこに行っても「pixivさんは……」って言われたんです。
青柳:クルークさんとは言われなかったんですか!
片桐:そうなんですよ!!
永田:ニコニコ大会議のときにも、お花に書かれている名前がピクシブになっていたんで……
片桐:こりゃあ訂正するのも悪いから、一緒にしちゃった方がいいと思って(笑)。
青柳:その頃は、振り返ってみるとどのくらいの規模だったんですか。
片桐:会員数30万ぐらいで、PVも3億ぐらいのときですね。
青柳:確かにそのぐらいの規模だと、社会からは「サービス名=社名」で認知されますね。
片桐:でも、そのときのpixivって全然収益なんか無かったんですよ。まったく収益のないサービスの名前に(社名を)しちゃって、さすがに大丈夫かなぁ、って不安になりましたね。
青柳:一番の問題点は、全く収益がないサービスなのに何でそれだけに1本化しちゃおうと思ったかという点ですよね(笑)。これは業界関係者ならずとも不思議に思ってますよ。
片桐、永田:わはははは
片桐:僕、1億とか2億とか使っても人気があるサービスは作れないというのは、色々な所で仕事をして感じていたので、「人気がある=やれるだろう」って思ったんです。
青柳:あるインタビューで、「エンターテインメントサイトはある一定のところまで行くのは可能だが、そこから先が無い」とおっしゃってましたが、pixivだと突き抜けた感はあるんですか。
片桐:pixivははじめから突き抜けていたんで……
永田:比較のしようがないよね。
片桐:ないねぇ。
永田:ホント、手応え自体は初日からあったんですよ。
片桐:サービス開始して1週間たったぐらいには、mixiまではいかないにしても、それなりに影響力のあるサービスにはなるだろうとは分かったんです。だから、あんまり些末なことを考えなくても、サービスさえ良くしていけばなんとかなるだろうと。

良いコンテンツは閉じたところにあっちゃいけない

090325-004.jpg青柳:なるほど。それからのpixivの快進撃は、このインタビューを読まれるみなさんはご存じのことだと思いますが、ぶっちゃけた話、今一番のpixivの課題って何だと感じていますか。
片桐:いくつかあるんですけれど、一つは絵の投稿数が1日に1万2000枚あるんです。あまりにも多すぎて、すばらしいイラストなのに埋もれてしまっているのも少なくない。じゃあ、そういうイラストを見てもらうためにはどうしたら良いかというと、もう人の手で拾い上げていくしかないんですね。でも、こればっかりは社内でやるのは不可能なので、どうにかしなくちゃって、ずっと考えていたんです。
もう一つは、ネット(pixiv)上だけに絵がアップされていて、そこに行かないと見られないという状態は、僕の中ではあんまり良い状態だとは思っていないんです。それが書籍なのかDVDなのか、それともまったく別のメディアなのかはわからないですけど、とにかく別の形で世に出ていくというのは、やったほうがいい。良いコンテンツが閉じたところにあるというのは、世の中として良くないと。
青柳:pixivというのは場の提供ですものね。その場に集まった人たちが、次のフィールドにどういくのかを模索してあげたい、と。
片桐:そうですね。
青柳:という部分で、今回の……
片桐、永田:うふふふふ
青柳:ピクシブ通信になっていくということで。
元々、こういう座組にしようという話では無かったですよね。ごあいさつにうかがった時にお二人からユーザー発の企画がすごく盛り上がっているというのを教えていただいて、じゃあ一緒になにかできないかな、というお話だったんですよね。
片桐:そうそう。
青柳:当初はpixivとのタイアップで小説やテーブルトークRPGといった企画を展開できるとウレシイですねえ……なんて話だったんですが、まさかここまでがっつり組む形になるとは。
永田:最初は単発企画のお話だけだったんですけど、ダメもとで(ピクシブ通信の企画を)投げたんですよね。結構思いつきでそうなったらいいなあ、って話をしてたんだけれど、「青柳さんだったらやってくれるんじゃないか」って(苦笑)。
青柳:もう、がっつりのりましたもんね。
片桐:去年の12月の時点で青柳さんに相談してみようか? って言ったときには、「むずかしいんじゃない?」みたいなことを言っていたんだよね。
青柳:で、ご相談いただいた時に、二つ返事で行きましたものね。
片桐、永田:わはははは
青柳:そこから先はとんとん拍子ですものね、ばーんと話がすすんで。考えてみたら、頭おかしいですよね。
片桐:いやいや、すごいスピード感ですよ。
青柳:気がついたら、3月末日にはβではありますが、サイトがスタートしてしまうという。

ピクシブ通信は「カツカレー」

青柳:今回の新サービスのサイト名は「ピクシブ通信」な訳ですが、片桐さん、永田さんとは決まるまで色々ご相談をさせていただいて。結局、片桐さんから最初にご提案いただいた「ピクシブ通信」に落ち着きましたね。
片桐:「ピクシブ通信」って名前は通らないかも……って思ってたんですけれど、やっぱり分かりやすいところが合体したのってのが分かる方がいいじゃないですか、キャッチーで。分かりやすい二つが組み合わさる、カツカレーみたいな感じですよね(笑)。
永田、青柳:わははははははは
090325-005.jpg永田:「ピクシブ通信」と言ってしまえば、ピクシブとエンターブレインが一緒に何かやろうとしているって、ストレートにお互いの読者層、ファン層に伝わると思ったんですね。小難しくスカした名前をつけるのは辞めよう! 小手先でごまかしてもユーザーは必ずそれに気づきますよね。だったら、「僕らの考えるベストはこれです」っていう形にぶつける方がいいんじゃないかな、と。
青柳:確かにそうですね。我々の目指しているところは片桐さんがおっしゃったように、pixivのユーザーさんたちに新たな出口を用意することですから。
永田:僕らはある意味ネットに助けられた人間だと思っているんです。多分、ネットがなかったら今何をしているかホントに分からなかった。だから、ネットとリアルを結びつけて、リアルが少しでも充実できれば、それがネットの相互作用で進んでいくことが理想的なのではないかと。ベタベタですけどネットへ恩返し、みたいな。最初に片桐と一緒に(事業を)やろうと決めたときにあった理念の一つなんですね。ネットへ恩返ししたいというのは。
青柳:その“ネットへの恩返し”という部分、もうちょっと詳しく教えてください。

インタビュー、後編へ続く


(こばやしようすけ)

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コメント
  1. 直樹のコメント
    2009/04/01 12:26

    pixiv会員の1人です。
    去年に入ったばかりですが、pixivは最高の場所だと思います。

    こんなに楽しい場所があって毎日更新されているのがすごく楽しみです。
    ピクシブ通信もpixivとつながっている感じがあって個人的にいいと思います。
    では、コメント失礼しました。

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